B型肝炎ワクチンについて

B型肝炎ワクチンは、日本では、従来、「母親がウイルスを保有している(キャリア)場合、生まれた赤ちゃんへの感染を防止するためのワクチン」として、接種が行われてきました。

 

しかし、WHO(世界保健機関)は「世界中の子どもたちが、生まれたらすぐに接種すべき予防接種」と位置付けているワクチンで、各国で「定期接種」として全世界の子どもたちが接種するべきワクチンとされています。

 

日本では、まだ任意接種扱いの予防接種ですが、確実に接種を希望し、実際に接種される方が増えてきています。

 

 

B型肝炎とは

ウイルス性の肝炎のひとつ。日本では年間に約2万人がかかるとされています。

感染経路は、出産時にB型肝炎のウイルスを持った母親から子どもへ(母子感染)、ウイルスに汚染された血液の輸血や性交渉など(水平感染)があげられます。

しかし、数年前に保育所で集団感染例がみられたりなど、感染経路が不明な場合も多くあります。

 

症状は、幼児期以降の感染の場合、30%程度に急性肝炎(疲れやすい、黄疸がでる、など)としての症状がみられます。一部では劇症化することもあります。

多くの場合では自然治癒しますが、一部で持続感染が成立して持続的なウイルスの保有者(キャリア)となる例もあります。キャリアの一部が慢性肝炎となりやすく、肝硬変、肝細胞がんを発症するもととなります。

また、近年、ウイルスの遺伝子の一部が肝臓に残り、抗がん剤治療などにより免疫が低下した場合、劇症化することがあることが知られるようになりました。

 

B型肝炎ワクチンは、B型肝炎ウイルスによる急性肝炎、劇症肝炎、キャリア化、キャリア化に伴う慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がんを予防するものです。

つまりは、B型肝炎ワクチンは「がん予防ワクチン」ともいえます。

 

接種方法(水平感染予防のための任意接種の場合)

○4週間隔で2回、さらに20~24週後の計3回接種

10歳未満は0.25ml、10歳以上は0.5ml

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